此処を先途と救済を

60
よるのすきま ローファンタジー 2026年1月18日
総合 60/100
独自性 12/100
テンプレ度 88/100

作品情報

項目内容
タイトル此処を先途と救済を
作者よるのすきま
ジャンルローファンタジー
総文字数118,722字
話数23話
1話平均5,161字
総合ポイント10pt
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最終更新2025-11-30

評価

総合スコア: 60/100

コメント: 王道テンプレを忠実に消化。読みやすいが、工夫や差別化ポイントが乏しく埋もれる。元パーティの小物感がやや不足。

5軸評価

項目評価
文章力★★★☆☆ (3/5)
導入の引き★★☆☆☆ (2/5)
独自性★★☆☆☆ (2/5)
キャラクター★★☆☆☆ (2/5)
構成力★★★☆☆ (3/5)

独自性スコア: 12/100

テンプレ度 88/100(低いほど独創的)

詳細レビュー

「勇者パーティからの追放」という、なろうにおける最激戦区ジャンルに挑みながら、あまりにも「行儀が良すぎる」印象だ。文章は読みやすく構成も破綻していないが、それゆえに毒にも薬にもならない凡作の域を脱せていない。最大の問題は、読者が最も期待する「カタルシス」の設計が甘い点だ。追放側の勇者たちの小物感は指摘通りだが、単に「無能で嫌な奴」という記号に留まっており、彼らが没落した際の爽快感が想像の範囲を超えない。また、主人公レオンの能力や行動も「お約束」の範疇であり、本作ならではの「この設定は新しい」と思わせるフックが20話時点で見当たらない。タイトルに「救済」を掲げるのであれば、単なるテンプレのなぞりではなく、レオンが救う対象やその手法において、読者の倫理観を揺さぶるような深み、あるいは圧倒的なチートによる視覚的快感が必要だ。現状、ランキング上位に食い込むには「この作者にしか書けない」というエゴが圧倒的に不足している。厳しい言い方だが、このままでは数多ある追放物の中に埋もれ、数話後には読者に忘れ去られるだろう。

強み

  • 文章が非常に平易で読みやすく、なろう読者の「スマホでの隙間読み」に適している
  • 「追放→美少女との出会い→実力発揮」という黄金律を外さない安定したプロット
  • 「救済」というキーワードにより、単なる復讐劇ではない物語の広がりを予感させる

気になる点

  • ヘイト管理の失敗。元パーティの悪行がテンプレートすぎて、読者の「こいつらをぶちのめしたい」という情動を十分に引き出せていない。より具体的な裏切りや屈辱を描くべき。
  • 主人公の個性が希薄。受動的な行動が多く、彼自身の信念や「なぜ救済にこだわるのか」という内面的な深掘りが不足している。読者が自己投影するには魅力が薄い。
  • 独自システムや固有名詞のフック不足。魔法やスキルの描写が一般的すぎて、視覚的な新しさがない。独自の理論や意外なスキルの活用法を提示し、知的好奇心を刺激すべき。

こんな人におすすめ

追放ものの王道展開をストレスなく、安定した文章で楽しみたい層。過激な描写を避けたい読者。

あらすじ

「アステリズム研究所」と名付けられた研究所で暮らす8人の物語。 それぞれ年齢も性別もバラバラ。物心ついた時から研究所の中で暮らしている。 今日も今日とてそれぞれに与えられた「研究」に明け暮れる日々。真面目に取り組むものもいれば、そうでないものもいる。 なんの変化もない日常だと、誰もが思っていた。 ──「その日」が、訪れるまでは。

この作品は「pixiv」にも同名シリーズとして掲載しています。

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