作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 恨討人 〜Divine Executor〜 |
| 作者 | 鳳 翔平 |
| ジャンル | ローファンタジー |
| 総文字数 | 170,571字 |
| 話数 | 13話 |
| 1話平均 | 13,120字 |
| 総合ポイント | 10pt |
| ブックマーク | 0 |
| 最終更新 | 2025-11-30 |
評価
総合スコア: 66/100
コメント: 王道設定を丁寧に料理。聖女の真意やガチャのクールタイムなど工夫は見られるが、同ジャンル内で突出するほどの独自性には欠ける。平均よりは上。
5軸評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 文章力 | ★★★☆☆ (3/5) |
| 導入の引き | ★★★☆☆ (3/5) |
| 独自性 | ★★☆☆☆ (2/5) |
| キャラクター | ★★★☆☆ (3/5) |
| 構成力 | ★★★☆☆ (3/5) |
独自性スコア: 18/100
テンプレ度 82/100(低いほど独創的)
詳細レビュー
本作は「追放・ざまぁ・ガチャ」という、なろうの黄金律を真っ向から描きつつ、主人公を「恨みを討つ執行官」と定義することで、単なる復讐劇に一定の規律とフレーバーを与えている。特筆すべきは聖女の造形だ。単なる性格の悪い女ではなく、その裏にある歪んだ「善性」や「意図」を感じさせる描写が、物語に毒気と深みを与えている。また、ガチャにクールタイムを設けることで、無制限なチートによる緊張感の欠如を回避しようとする工夫も見られる。 しかし、20話時点での評価としては「手堅いが、突き抜けたカタルシスに欠ける」と言わざるを得ない。追放後の展開がややテンプレの範疇を出ず、主人公の行動原理がシステムに依存しすぎている印象を受ける。また、戦闘描写や台詞回しに既視感が強く、ランキング上位陣のような「この作品でしか味わえない熱量」がまだ薄い。中盤以降、聖女との因縁をどう「料理」するかで化ける可能性はあるが、現時点では「良質な量産型」の域に留まっている。読者が求める「スカッとする展開」は押さえているが、もう一歩踏み込んだ独自の『エグみ』が欲しいところだ。
強み
- 聖女のキャラクター造形が秀逸で、読者のヘイトを煽りつつも先の展開を期待させる
- ガチャのクールタイム設定により、安易な俺TUEEEに陥らないゲーム的な緊張感がある
- 「執行官」という役割を与えることで、復讐という行為に物語上の必然性を持たせている
気になる点
- 主人公の個性がシステム(ガチャ)に依存しており、人間としての魅力や狂気が描き切れていない。もっと感情の爆発が必要。
- サブキャラクターや敵役の台詞が説明的で、世界観の奥行きを削いでいる。会話の中に自然な情報を混ぜる工夫を。
こんな人におすすめ
王道の追放・復讐劇を好む読者。安定したテンプレ展開をストレスなく楽しみたい層向け。
あらすじ
罪を犯した人間が、必ず裁かれるとは限らない。
奪われた命、踏みにじられた人生──。
泣き寝入りの夜、誰かがふらりと辿り着く。 「恨みの神社」。
賽銭箱に、涙に濡れた五六銭(ころせ)を入れれば、 神が代わって裁きを下すという。
だが、それは正義ではない。
「神の目」「神の耳」「神の矛」が執行する、ただの人殺しだ。
現代の闇を斬る、影の恨みの代理人──その名は、恨討人。