半妖の青年は“五つの異能”で理不尽を覆す。神と悪魔の運命に挑む【SIN】

82
神野あさぎ ハイファンタジー 2026年1月20日

👹 半妖の覚醒と五つの異能。王道を突き詰め、理不尽を粉砕する爽快劇

総合 82/100
独自性 22/100
テンプレ度 78/100

作品情報

項目内容
タイトル半妖の青年は“五つの異能”で理不尽を覆す。神と悪魔の運命に挑む【SIN】
作者神野あさぎ
ジャンルハイファンタジー
総文字数214,979字
話数70話
1話平均3,071字
総合ポイント10pt
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最終更新2026-01-20

評価

総合スコア: 82/100

コメント: 王道設定を高いジャンル理解で料理。テンポ良く爽快感とざまぁの片鱗を提示し、読み進めたくなる引きがある。

5軸評価

項目評価
文章力★★★★☆ (4/5)
導入の引き★★★★☆ (4/5)
独自性★★★☆☆ (3/5)
キャラクター★★★☆☆ (3/5)
構成力★★★★☆ (4/5)

独自性スコア: 22/100

テンプレ度 78/100(低いほど独創的)

詳細レビュー

「なろう」の王道を完璧に理解した構成だ。不当な扱いを受ける半妖の主人公が、特異な能力で逆転する展開は手垢がついているが、本作は『五つの異能』というリソース管理の要素を加えることで、単なる無双に終わらせない緊張感を生んでいる。最新話にかけて文章の密度が上がり、世界観の掘り下げも丁寧になっている点は評価に値する。特に、冒頭の「溜め」から覚醒へのスピード感は、読者が何を求めているかを熟知したプロの仕業に近い。 ただし、敵役の造形が「いかにも」な小悪党に終始しがちなのが惜しい。カタルシスを得るための装置としては機能しているが、物語の深みとしては物足りなさを感じる。また、最新話付近では設定の解説が増え、冒頭のスピード感がやや削がれている印象もある。とはいえ、ジャンル読者が求める「溜めと解放」のバランスは秀逸で、最新話まで飽きさせずに読ませる筆力はなろう中堅以上の実力だ。長期連載において、主人公の目的意識がブレていない点は読者の信頼に繋がっている。

強み

  • 「五つの異能」という制限付きの力が生む、戦略的かつ爽快なバトル描写
  • 徹底された「理不尽への反撃」というカタルシスの設計が非常に巧み
  • 最新話まで品質が落ちず、むしろ構成力と語彙力が向上している成長性

気になる点

  • 敵キャラがステレオタイプな悪役に終始している。より強固な信念を持つ敵を配し、対立構造を深めるべき
  • 中盤以降、設定解説のモノローグが長文化する傾向にある。アクションや会話の中にもっと情報を溶け込ませたい

こんな人におすすめ

王道の追放・覚醒劇を好む層。ストレスからの大逆転を、安定した筆致で楽しみたい読者に最適。

あらすじ

半妖として生まれた瞬間、彼の運命は“処刑”で始まった。

鎖国明けの国─玖(きゅう)─。 そこでは、異能《シン》を持つ者は神に選ばれた存在として崇められ、あるいは恐れられていた。

青髪の青年・辛(かのと)は、金属を生成する能力者。 半妖ゆえに「化け物」と蔑まれ、人々から愛されることなく、孤独に生きてきた。 目的はただ一つ。連れ去られた弟を探し出すこと。

だが、ある日「癒し」の力を持つ少女・凪(なぎ)を拾ったことで、止まっていた運命が動き出す。

彼を狙う暗殺者、“神々の罪(SIN)”、そして襲い来る圧倒的強者たち。 その中には、かつて敵対し、辛がその命を救った元殺し屋の青年・爪戯(つまぎ)の姿もあった。

「その命、捨てるならオレが拾う」

力押しは通用しない。 生き残る鍵は、「五行の理」と「能力の特性」を見抜く観察眼。 そして、互いの欠けた心を埋め合う、歪な絆だけ。

「殺したくない。二度と、この手で」

過去の罪に怯える最強の半妖。 金に汚いが誰よりも優しい少女。 愛に飢えた元殺し屋の青年。 神と悪魔、人と能力者が交錯するダークファンタジー。 ダークな世界で、青年たちの反逆が始まる。

【本作の要素】 論理的異能バトル(頭脳戦・能力パズル) バディ・トリオの関係性(救済と執着)シリアス・ダークな世界観

※同一世界観の別シリーズが存在しますが、本作単体で問題なく楽しめます。(時系列:本作がメイン)

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