作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 半妖の青年は“五つの異能”で理不尽を覆す。神と悪魔の運命に挑む【SIN】 |
| 作者 | 神野あさぎ |
| ジャンル | ハイファンタジー |
| 総文字数 | 214,979字 |
| 話数 | 70話 |
| 1話平均 | 3,071字 |
| 総合ポイント | 10pt |
| ブックマーク | 0 |
| 最終更新 | 2026-01-20 |
評価
総合スコア: 82/100
コメント: 王道設定を高いジャンル理解で料理。テンポ良く爽快感とざまぁの片鱗を提示し、読み進めたくなる引きがある。
5軸評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 文章力 | ★★★★☆ (4/5) |
| 導入の引き | ★★★★☆ (4/5) |
| 独自性 | ★★★☆☆ (3/5) |
| キャラクター | ★★★☆☆ (3/5) |
| 構成力 | ★★★★☆ (4/5) |
独自性スコア: 22/100
テンプレ度 78/100(低いほど独創的)
詳細レビュー
「なろう」の王道を完璧に理解した構成だ。不当な扱いを受ける半妖の主人公が、特異な能力で逆転する展開は手垢がついているが、本作は『五つの異能』というリソース管理の要素を加えることで、単なる無双に終わらせない緊張感を生んでいる。最新話にかけて文章の密度が上がり、世界観の掘り下げも丁寧になっている点は評価に値する。特に、冒頭の「溜め」から覚醒へのスピード感は、読者が何を求めているかを熟知したプロの仕業に近い。 ただし、敵役の造形が「いかにも」な小悪党に終始しがちなのが惜しい。カタルシスを得るための装置としては機能しているが、物語の深みとしては物足りなさを感じる。また、最新話付近では設定の解説が増え、冒頭のスピード感がやや削がれている印象もある。とはいえ、ジャンル読者が求める「溜めと解放」のバランスは秀逸で、最新話まで飽きさせずに読ませる筆力はなろう中堅以上の実力だ。長期連載において、主人公の目的意識がブレていない点は読者の信頼に繋がっている。
強み
- 「五つの異能」という制限付きの力が生む、戦略的かつ爽快なバトル描写
- 徹底された「理不尽への反撃」というカタルシスの設計が非常に巧み
- 最新話まで品質が落ちず、むしろ構成力と語彙力が向上している成長性
気になる点
- 敵キャラがステレオタイプな悪役に終始している。より強固な信念を持つ敵を配し、対立構造を深めるべき
- 中盤以降、設定解説のモノローグが長文化する傾向にある。アクションや会話の中にもっと情報を溶け込ませたい
こんな人におすすめ
王道の追放・覚醒劇を好む層。ストレスからの大逆転を、安定した筆致で楽しみたい読者に最適。
あらすじ
半妖として生まれた瞬間、彼の運命は“処刑”で始まった。
鎖国明けの国─玖(きゅう)─。 そこでは、異能《シン》を持つ者は神に選ばれた存在として崇められ、あるいは恐れられていた。
青髪の青年・辛(かのと)は、金属を生成する能力者。 半妖ゆえに「化け物」と蔑まれ、人々から愛されることなく、孤独に生きてきた。 目的はただ一つ。連れ去られた弟を探し出すこと。
だが、ある日「癒し」の力を持つ少女・凪(なぎ)を拾ったことで、止まっていた運命が動き出す。
彼を狙う暗殺者、“神々の罪(SIN)”、そして襲い来る圧倒的強者たち。 その中には、かつて敵対し、辛がその命を救った元殺し屋の青年・爪戯(つまぎ)の姿もあった。
「その命、捨てるならオレが拾う」
力押しは通用しない。 生き残る鍵は、「五行の理」と「能力の特性」を見抜く観察眼。 そして、互いの欠けた心を埋め合う、歪な絆だけ。
「殺したくない。二度と、この手で」
過去の罪に怯える最強の半妖。 金に汚いが誰よりも優しい少女。 愛に飢えた元殺し屋の青年。 神と悪魔、人と能力者が交錯するダークファンタジー。 ダークな世界で、青年たちの反逆が始まる。
【本作の要素】 論理的異能バトル(頭脳戦・能力パズル) バディ・トリオの関係性(救済と執着)シリアス・ダークな世界観
※同一世界観の別シリーズが存在しますが、本作単体で問題なく楽しめます。(時系列:本作がメイン)