作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 王子様になりたい私、勇者候補になりました!? |
| 作者 | ユメミ |
| ジャンル | ハイファンタジー |
| 総文字数 | 195,755字 |
| 話数 | 57話 |
| 1話平均 | 3,434字 |
| 総合ポイント | 12pt |
| ブックマーク | 0 |
| 最終更新 | 2026-01-20 |
評価
総合スコア: 78/100
コメント: 王道追放テンプレを高い水準で料理。神眼とデバフの捻りが光る。次への引きも強く、なろう読者の期待に応える。
5軸評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 文章力 | ★★★★☆ (4/5) |
| 導入の引き | ★★★★☆ (4/5) |
| 独自性 | ★★★☆☆ (3/5) |
| キャラクター | ★★★★☆ (4/5) |
| 構成力 | ★★★★☆ (4/5) |
独自性スコア: 25/100
テンプレ度 75/100(低いほど独創的)
詳細レビュー
「追放された神眼使い」という手垢のついた設定を、主人公の「王子様になりたい少女」という強烈なキャラクター性で見事に中和している。なろう読者が好む「無自覚な無双」と「周囲の勘違い」を、宝塚的な耽美さと男装麗人要素で味付けした点は高く評価できる。特にデバフスキルを単なる数値の弱体化ではなく、戦術的な「詰み」として描く筆力があり、戦闘シーンの退屈さを回避している。最新57話まで読んでも筆力は衰えておらず、むしろレオナの王子様ムーブと周囲の反応のテンポは磨きがかかっている。しかし、課題も明確だ。追放した側の旧パーティの描写があまりにもテンプレ的で、悪役としての知性や魅力に欠けるため、カタルシスが予定調和の域を出ない。また、最新話付近ではレオナの魅力に依存したエピソードが続いており、物語全体の大きな推進力がやや停滞気味に見える。57話まで品質を維持している点は立派だが、今後はレオナの美学を脅かすような深みのあるライバルや、世界観を広げる縦軸のストーリー展開が求められる。現状は「レオナの格好良さを愛でる」一点突破で持たせているが、長期連載を見据えるならサブキャラの自立が不可欠だろう。とはいえ、今のなろう市場において「読みやすさ」と「キャラの立ち」を高い次元で両立させている本作は、十分に上位を狙えるポテンシャルを持っている。
強み
- 「王子様になりたい」という主人公の美学が明確で、行動原理にブレがない
- デバフスキルを戦術的に活用する描写が巧みで、単なるパワーゲームになっていない
- 50話を超えても文章のテンポが良く、キャラ同士の掛け合いの質が維持されている
気になる点
- 追放側のヘイトキャラが記号的すぎる。もう少し「強敵」としての説得力を持たせないと、ザマァの味が薄くなる
- 主人公以外のキャラが現状「レオナの引き立て役」に終始している。脇役独自の動機や成長を描くエピソードを挟むべき
こんな人におすすめ
男装麗人や勘違いものが好きな読者。王道追放劇に新鮮なキャラ要素を求める層におすすめ。
あらすじ
りんには秘密があった。 そのせいで何回も養子縁組は破談。 学校も退学してきた。その数。四。 先日それも更新した。
ある夜孤児院に不思議な来客が訪れた。
「君、勇者に興味あるかい?」
「ない………です?」
拒否しても評価は上がる。
「日本じゃないんだけど、養子にならないかい?」
「無理ですね」
「なら勇者にならないかい?」
「もっと無理ですね?」
断ったはずなのにどんどん外堀は埋められていく。
気付くと。
目覚めたら見知らぬ天蓋のベッドの上だった。
これは王子様に憧れていた女の子が、 勇者候補になるお話である。
和洋折衷ダークファンタジーです。 ラブコメです。