物語の途中で殺される悪役貴族に転生したけど、善行に走ったら裏切り者として処刑されそう

72
maricaみかん ハイファンタジー 2026年1月20日

🛠️ 魔道具師×悪役転生。精緻な設定が光る王道だが、後半の冗長さに課題

総合 72/100
独自性 15/100
テンプレ度 85/100

作品情報

項目内容
タイトル物語の途中で殺される悪役貴族に転生したけど、善行に走ったら裏切り者として処刑されそう
作者maricaみかん
ジャンルハイファンタジー
総文字数1,898,357字
話数620話
1話平均3,061字
総合ポイント1,654pt
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最終更新2026-01-20

評価

総合スコア: 72/100

コメント: 王道設定を丁寧に料理。魔道具師という設定と詳細な描写が加点対象。読みやすく、なろう読者の期待に応える良作。

5軸評価

項目評価
文章力★★★★☆ (4/5)
導入の引き★★★★☆ (4/5)
独自性★★★☆☆ (3/5)
キャラクター★★★☆☆ (3/5)
構成力★★★☆☆ (3/5)

独自性スコア: 15/100

テンプレ度 85/100(低いほど独創的)

詳細レビュー

「悪役令嬢・貴族」という食い飽きたジャンルにおいて、本作を支えているのは「魔道具師」としての圧倒的なディテールだ。冒頭20話の引きは極めて秀逸。単なる知識チートに留まらず、魔道具の製作プロセスに独自の理論と情熱を注ぐ描写は、同ジャンルの他作品と一線を画す説得力がある。しかし、600話を越える長期連載の弊害は顕著だ。最新話付近では物語のスケールが膨らみすぎ、初期の「勘違いによる滑稽さと生存戦略」という緊張感が霧散している。文章力こそ向上し、描写の密度は増しているが、1話あたりのストーリー進捗は極めて遅い。いわゆる「なろう的な引き延ばし」の罠に嵌まっており、最新話まで読み切るには相当な忍耐が必要だ。キャラ造形も、主人公を全肯定する「称賛マシーン」化した脇役が目立ち、人間ドラマとしての深みは停滞している。設定の料理法は巧みだが、中盤以降の構成力に難があり、良作から「惰性で読む長編」へと変化しつつある点が惜しまれる。初期のテンポを維持できていれば、間違いなくランキング上位の常連になれただろう。

強み

  • 魔道具の製作プロセスにおける、緻密で説得力のある設定描写
  • 「破滅回避」と「技術革新」を矛盾なく組み合わせた導入の構成
  • 長期連載においても主人公の専門家としてのスタンスがブレていない点

気になる点

  • 600話超えによるストーリーの深刻な停滞。エピソードの取捨選択を行い、展開を加速させるべき
  • 周囲のキャラクターが主人公の引き立て役に終始しており、対等なライバルや対立軸が弱い

こんな人におすすめ

緻密な設定の魔道具製作を楽しみたい層。長編をじっくり読める忍耐強い読者向け。

あらすじ

 ある日、悪役貴族であるレックスに転生した主人公。彼は、原作ではいずれ殺されるキャラクターだった。死の未来を避けるために善行を計画するも、レックスの家族は裏切り者を殺す集団。つまり、正義側に味方することは難しい。そんな板挟みの中で、レックスはもがき続ける。

 この作品はカクヨム、ハーメルン、アルファポリス、ノベルアップ+でも投稿しています。

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